UBP-X800M2 動画ファイルの対応音声コーデック調査の話

UBP-X800M2 にて動画を再生しようとしたところ、「サポートされないコーデックです」 というアラートが表示され、正常に再生できない不具合が発生しました。

具体的な動作としては、映像は再生されるものの音声が出力されず、アラートが表示されるという状態でした。

再生を試みたコンテンツは以下の通りです。

  • 形式: MP4
  • 音声: FLAC 24bit

ソニー公式サイトでのサポートフォーマット確認

ソニー公式仕様ページ より、UBP-X800M2 の再生可能フォーマットを確認しました。

カテゴリフォーマット
動画MPEG1 / MPEG2 / MPEG4 / MPEG4-AVC / WMV / AVCHD / Matroska Video(AVCHD 3D/Progressive 対応)/ Motion JPG / 3gpp / 3gpp2 / Quick Time
音楽・音声MP3 / WMA / AAC / LPCM
ハイレゾ音声FLAC / WAV(最大 192kHz/24bit)
DSDDSDIFF(DST 除く)/ DSF(11.2MHz/1bit)
その他ハイレゾAIFF(192kHz/24bit)/ ALAC(192kHz/24bit)

この一覧を見ると、MP4 コンテナに FLAC 24bit の音声を格納したファイルも再生できそうに思えます。

しかし、公式サポートの FLAC はあくまで音楽ファイル(単体の音声ファイル)としてのサポートであり、動画コンテナ内に格納された FLAC 音声トラックとは別物でした。


調査内容

今回は、動画作成時に選択可能な音声コーデックごとの再生互換性を各環境で検証しました。

HandBrake の対応音声コーデック

動画エンコードツール HandBrake で作成できる音声コーデックを確認しました。
※ TrueHD Passthru は入力コーデックに依存します。

  • AAC
  • HE-AAC
  • AC3
  • E-AC3
  • TrueHD
  • MP3
  • Opus
  • FLAC 16-bit
  • FLAC 24-bit
  • ALAC 16-bit
  • ALAC 24-bit
  • PCM 16-bit
  • PCM 24-bit

動作確認環境

今回の検証は、日常的によく使用する以下の環境で実施しました。
MacBook については、動画編集を行った PC での確認です。

  • MacBook
  • Fire TV
  • iPad
  • UBP-X800M2

検証環境バージョン情報

環境アプリケーション / ファームウェアバージョン
共通(エンコード)HandBrake1.1.1 (2026032200)
MacBookVLC media player3.0.23 Vetinari (Intel 64bit)
Fire TVVLC for Android3.6.5-1
iPadnPlayer3.13.0
UBP-X800M2ファームウェアM45.R.0058

動作確認結果

各コーデックの再生結果を以下にまとめます。
✅ = 再生可能 / ❌ = 再生不可

コーデックMacBookFire TViPadUBP-X800M2
AAC
HE-AAC
AC3
E-AC3
TrueHD
MP3
Opus
FLAC 16-bit
FLAC 24-bit
ALAC 16-bit
ALAC 24-bit
PCM 16-bit
PCM 24-bit

まとめ

今回の調査で、すべての環境において TrueHD は再生不可という結果になりました。

特に気になったのは UBP-X800M2 での再生互換性の低さです。Opus・FLAC・ALAC・PCM といった、他の環境では問題なく再生できるコーデックが軒並み非対応でした。

UBP-X800M2 で動画を再生する場合は、AAC・HE-AAC・AC3・E-AC3・MP3 のいずれかを選択する必要があります。今後は、再生可能なコーデックの中で音質と互換性を比較し、最適な設定を探っていきたいと思います。